2016 気まぐれアルバム

ダイジェスト版 @


  2016.1.1

 明けましておめでとうございます。

 今年は正月早々からスタートしてしまいました。 そして、「ですます」 調に変わっております(笑)。 一行目に ”ございます” からスタートしたので、今年はこれでいきます。

 さて、元旦に出勤しないのは17年振りのことで、せっかくなので元日ラベルの写真を撮りたいなと思い、出かけることにしました。 酒が入っているうえ遠くへ行く気もないので、自宅から歩くこと10分余り、いつもの堤防で蝶を探してみると・・


モンキチョウ  2016.1.1 京都府久世郡

 モンキチョウが少し翅を傾けて日光浴していました。 年末12/22にはベニシジミやウラナミシジミが撮れましたが、以降の冷え込みのためか見られず。
 まぁ予想どおりの結果ですが、撮れるとHPに載せたくなるのが自然の流れ。 しかしせっかく正月に撮った写真も、今までのように他の写真が溜まるのを待っていては、いつになったら掲載できるかわかりません。
 というわけで、今年の 「2016気まぐれアルバム」 は形式にこだわらずに更新していくことにします。


  2016.1.27

 今日は寒さが少し緩んだので、腰痛対策のウォーキングに出かけていました。
そして帰宅するや否や、「さっき庭にアライグマが歩いててん!」 と母が興奮気味に駆け寄ります。 ” そんなん居るわけないやろ・・ ” と思い、「 タヌキやろ !? 堤防から来たんちゃう? 」 と返しましたが、 「 ネコより大きいし、裏の庇の上に座ってた。」 とのこと。
 半信半疑のまま家の周辺を探してみましたが、それらしい姿は見当たりません。 そうこうするうち、部屋からふと外に目をやると・・


 ホンマや (笑)
実物を初めて見ました。 ラスカルのイメージがあったので、その大きさにびっくりです。 動きがのんびりしていて可愛らしいですが、ペットとして飼われていたのでしょうか。

 その後、すでに役場に連絡していたようで、職員の方がオリを持ってやって来ました。
聞けばアライグマは処分しないといけないらしく、家の横の通路にオリを仕掛けることに。 仕掛けは、オリにエサを置いて、アライグマが金具を踏むと入口が閉まるようになっています。 職員の方は、「 エサには唐揚げか何か・・オリに向かうように点々と・・ 」 とおっしゃるのですが、唐揚げ !? (笑
 結局、隣の奥さんが持ってきてくれたハムをエサに、家にあった ”つまみ種 ” の具をオリまで点々と置いて待つことにしました。
 ちなみに、イタチが入ったら在来種なので逃がしてくださいとのこと。 さぁアライグマは入るのでしょうか。


 それにしても、今年の新規撮影種が迷蝶ではなく迷アライグマになろうとは・・・


  2016.2.5

 先日、庭先で目撃したアライグマは以降姿を見せず、どこかへ移動していったようです。
そして結局、捕獲用のオリを設置してから2日後、雨の降る朝にオリに掛かっていたのはイタチでした。


 イタチを間近で観察するのは初めてでしたが、ケモノ臭がけっこう強く、オリを破ろうとする爪や歯も鋭そうで、小さい割にはちょっとした迫力があります。 イタチは在来種で逃がさないといけないので、記念にシャッターを切らせてもらった後、オリを開放すると猛ダッシュで走り去っていきました。

 話は変わりますが、その翌日、喉に違和感を覚えながら勤務を終え、夜に発熱。 さらにその翌日は解熱剤を飲みながら勤務を終えたものの、一向に熱が下がりません。
イタチの恨みを買ったのでしょうか。


 病院へ行った結果、インフルエンザA型と判明しました。
思えば、小学生の頃の集団予防接種を受けて以来、予防接種を受けた事がなく、卒業後もインフルエンザにかかった事はなかったのですが・・

 処方してもらった薬は2種類。 うち解熱剤の一錠8.1円に対し、タミフルは1カプセル317.9円。 薬によってずいぶん違うんですね。 医者には 「(タミフルは)治ったと思っても途中で止めずに5日間飲み切って下さい 」 と言われましたが、逆に飲み切らないともったいない・・・

 何だか今年は珍事が続きます。 このままいけば、間違いなく珍蝶が撮れるはずです。


  2016.3.31

 この時期、多くの蝶屋さんがギフチョウを追いかけられると思いますが、私は近年、あまり追いかけなくなりました。
 しかし、狙う対象がハッキリと分かる異常型となれば話は変わり、今年も数年ぶりに出かけてきました。 狙うは ”杣山型 ”。 杣山周辺の山を含めて今回が10回目のチャレンジです。
 まぁ、一生かけても撮れるか分かりませんが、あっさり撮れないとも限らない(笑)。


ギフチョウ (♂) 2016.3.30 福井県南条郡

 結果、訪れた証しに色気のない写真を一枚だけ撮って退却です。

 帰路、運転しながら思い出しました。 そういえば前回の帰路も運転しながら、”もう狙うのやめようか・・” と考えていたことを。(笑


  2016.4.15

 年々、下道での信州行きが遠く感じられます。 あと20年は通いたいところですが・・
写真は道の駅 ”日義木曽駒高原” で撮った一枚。

 中山道には67の宿場があったようですが、昔の人は中間地点のここから何日かかって京都まで歩いていたのでしょうか。 日帰りで京都から信州まで蝶を撮りに行ける時代が来るなんて、きっと想像できなかったことでしょう。

 さて、信州まで走ったのは、未撮影のヒメギフ♀を撮りたかったからです。 しかし、過去に撮影した林道や記録のある地域を探索した結果、未発生の雰囲気。 結局、気は進みませんが、保護されているポイントで活動終了間際のヒメギフを少しだけ撮って退却しました。


ヒメギフチョウ (♀) 2016.4.14 長野県東筑摩郡

 産卵の後、少し吸蜜してから高く飛び去って行った♀。 納得いくような写真は撮れませんでしたが、一応♀の初撮影には成功。

 今月、もう一度挑戦しようかな・・・ 来年以降にしようかな・・・ 週末の連勤中、上の空になりそうで怖いですが、こういう場合、大抵もう一度行ってしまうんですよね。


  2016.4.27

 やっぱり行ってしまいました・・ 今季もう一度挑戦するか迷っていたヒメギフ。
じつは休日前夜、連勤疲れと花粉症を抱えて行くのはしんどいだろうと思い、諦めて缶ビールを飲んで眠りについたのですが、夜中2時前、パッチリ目が覚めてしまいました。 2時に出発すれば4時前に敦賀I.Cから入れるという備忘録を、体内時計が記憶していたようです。
 ”体がオッケーを出してくれたんやな”と思い、急いで支度をして出発しました。


ヒメギフチョウ (♀) 2016.4.25 長野県北安曇郡

 天候は上々、気温が上がってきたところで第一ヒメギフ発見。 今までまともに撮れていない♀のようです。 慎重に近づいて撮影。 しかしこんな斑紋だったかなぁ・・


ヒメギフチョウ (♂) 2016.4.25 長野県北安曇郡

 本日初のカタクリ吸蜜シーンも慎重に撮影。 この個体も個性的な雰囲気。
ギフチョウでいうイエローテール的な変異でしょうか。

 せっかく白馬まで来たので、一応ギフのイエローバンドも狙ってみることにします。


ギフチョウ (♂) 2016.4.25 長野県北安曇郡

 撮影後、花へは止まらず、そのまま高木の梢の方へと消えていきました。 翌日以降、素敵なシーンを披露していることでしょう。

 写真の出来映えは別として、今回はいい遠征になりました。 こういう日があったりするから、やっぱり出かけてしまうんですよね。 このゴールデンウイークは、ほぼ仕事で埋まっていて遠出できませんが、ヤキモキすることなく働けそうです。


  2016.5.25

 今年のテーマは ”♀を探せ!”でヒメギフから始まりました。
第2弾のウスバシロをクリアーし、第3弾はクモツキです。
 あぁ、いつになったら会えるのでしょう。思いは募るばかり。(笑

 今年はとりあえず南アルプス、北アルプスで一回ずつはチャレンジする予定ですが、姿を見ることができるのでしょうか。

 まずは、南アルプスから挑戦。 5月19日、天気は上々。 発生時期の予測がうまく当たるのか不安はありましたが、昨年♂を撮影したポイントには今回もクモツキが現れて一安心。
しかし、またしても♂。 それでも夢中で追いかけてしまう蝶には違いありません。


クモマツマキチョウ (♂) 2016.5.19 長野県伊那市

 訪花シーンは何度もありましたが、風があったため開翅する角度が狭く、途中から飛翔シーンを狙いました。 ピンボケばかりになるのが分かっていて敢えて狙う余裕があるのですから、ある意味、贅沢な撮り方です。

 そして、引き上げる時間が気になる頃になって、ついにクモツキ♀らしき小さな白い蝶を視界にキャッチ。
 ”いたっ!! ” あわてて駆け寄り、カメラを構えながら慎重に近づきます。 ”んっ !?”


ツマキチョウ (♀) 2016.5.19 長野県伊那市

 ”なんでツマキやねん!”
クモツキ♀との初対面はまたまたお預けとなりました。

 週が変わり、次は北アルプスへの挑戦です。 今年は発生が早いようなので上高地でもすでに出ていると思い、訪れてみると確かに雪解けが早い様子。 昨年♂を撮った沢よりも奥の沢ではすでに2、3頭の♂が飛びまくっています。

 それにしても、♀がおりません ・・・
午後になり、嫌な予感が漂いつつも、別の沢をチェックしながら引き返すことにします。
そして ・・・ついにいました! 正真正銘のクモツキ♀!


クモマツマキチョウ (♀) 2016.5.23 長野県松本市

 正直ホッとしました。 長年の懸案から解放されたというか・・・。
これでやっとスタートラインに立てた感じがするので、今後は余裕を持ってクモツキ探索を楽しんでいけそうです。


  2016.6.16

 蒸し暑く、そして楽しい季節がやってきました。 思えば子供の頃は、蝶の採集といえば主に夏休みの行事という位置づけで、この梅雨の時期に長竿を持って蝶を狙う楽しみがあるなんて、まったく想像していませんでした。
 ゼフィルス狙いの楽しみを知ったのは大学生の時で、それ以降、今ではネットを付けていませんが、長竿で木の枝を揺する時のワクワク感は変わっていません。 ただ若干、翌日の体の痛みが増しているような気はしますが。(笑


オオミドリシジミ (♀) 2016.6.14 兵庫県豊岡市

 早朝の高原で出会ったのはオオミドリの♀。 ♀の翅表が撮れていない種類の一つです。 この時点で種類は未確定でしたが、後翅外縁に細くはっきり現れた青色鱗は、今までに撮ったオオミドリシジミ属の♀には無かったもので印象的でした。


フジミドリシジミ (♂) 2016.6.14 鳥取県

 前年、さまよって見つけたポイントでフジの♂を発見。 自分の高さが足りない事に気付き、ダッシュで脚立を取りに車へ戻ります。
” 頼むし飛ばんといて〜!” と祈りながら急いで脚立をセットして撮影。 久々に見るフジの輝きに見入ってしまいました。

 季節はあっという間に過ぎてしまいます。 間近でこの輝きを見るチャンスに巡り合うのはなかなか難しいものです。


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