2015年は2月の与那国から始動。 連休ができたので迷シジミ狙いに賭けてみたが、やはり時期が少し早かった感じ。 この時期に蝶の撮影を楽しめるのは沖縄のいいところだが、さすがに種類は少なかった。
地元でのスタートは近所の堤防から。 例年と同じようにベニシジミやキアゲハにカメラを向け、モンキチョウを追いかける。 ジャコウ♀の翅の色彩は明るいものから暗いものまで個体差があり、この写真の個体は暗い色合いをしていたもの。
昨年に引き続いて狙ったのはアオスジの訪花シーン。 この状態のまま数秒間吸蜜している時が開翅撮影のチャンス。
過去にあまりシャッターが切れていない蝶の一つ。 美しい色合いだが、まだ納得のいくような写真は撮れていない。 お気に入りの写真が撮れるまで、数を打っていこう。
2015年の目標の一つに掲げていたのが、クモツキの写真のレベルアップと♀の撮影だった。 まず訪れたのが新潟と戸隠山麓。 共に初めて訪れる地だったが、戸隠で1♂目撃するにとどまった。 途中、残雪上の越冬明けエルタテハを撮ったりしながら終了。
南アルプスの麓で車中3泊、4日目の探索でついにクモツキの訪花シーンを間近で撮影。 前年は活発に飛び続けて全く止まってくれなかったが、今回はうっすら曇っていたおかげで、イメージしていたような写真がようやく撮れた。
こちらは北アルプス上高地で10年振りに再会できたクモツキ。 しかしここでも♀には出会えず・・
ゼフィルス狙いの合間に見つけたキマルリ。 翅を開き始めると、傷一つない美しい瑠璃色が朝日を受けて輝いた。
もう少しで開翅するかというところで、体の向きをあちこちに変えるので、自分もそれに合わせてジワ〜とポジションを変える。 とうとう仕方なく?開翅してくれた。
低い位置でもテリトリーを張ると聞く蝶だが、ようやく上方から開翅を撮影できた。 さらに角度を変えて撮りたかったが、一歩向こうは谷・・・ギリギリの所へ脚立をセットしての撮影だった。
同じミドリシジミ類でも、種類によって色合いや輝き方に個性があるから面白い。
高山蝶の写真のレベルアップも2015年の目標の一つだった。 というよりここ数年ずっと目標として掲げていたが、仕事の多忙な時期と重なっていて、天候や体力面との兼ね合いからチャレンジできていなかった。 今回は天候にも恵まれ、なんとか撮影することができた。
もう一つのターゲットだったのがこの蝶。 一日を通して天候が安定し、シャッターチャンスもそれなりに訪れた。
まだ発生していないと思っていたこの蝶が撮れたのは予定外でラッキーだった。 今回は高山蝶狙いが中心の遠征だったが、撮り足りないシーンがまだまだ残っているので、いずれまた登ることになるだろう。