2025.3.12
のんびりしていましたが、ぼちぼち始めます。 今年もよろしくお願いします。
さて、この冬は昨年のような暖冬ではなかったので、全くモンキチェックには出かけていませんでした。 というわけで今年は久しぶりに、シーズン初撮影を遠征先で済ませることになり、その記事からスタートします。 じつはこれまで、仕事が忙しかったり天候がイマイチだったりで、3月に宿泊を伴う遠征に出かけたことがありませんでした。 毎年シーズンオフには心待ちにしている”相性の悪い3月”ですが、ようやくチャンスの到来です。
今回のターゲットは、思うように撮れていないオキナワカラスアゲハ。
出発前日に天気予報を見て決行と判断し、レンタカーと飛行機を手配。
昨年は高いキャンセル料を払うハメになったので、今回はキャンセルが無料で済む宿だけを予約してありました。
まぁ、正味一日半の活動でしたが、時期と天候が合えばなんとかなるもんです。
滞在中、少ないながらも最も目にしたのがジャコウアゲハ。 曇っていると少し暗い写真になりますが、今回の遠征は本降りでも快晴でもダメで、曇り主体の高気温という条件を望んでいました。
モンキアゲハは新鮮な個体を2頭だけ見かけました。 しかし昨秋によく見られたナガサキアゲハは一頭も見ずじまい。 未発生? この時期に訪れたことがないのでよく分かりません。
以前、夏型を撮ったことのある林道を訪れてみると、本命が現れました。 初めて見る春型です。 モンキアゲハやシロオビアゲハに負けないくらい、翅裏の白帯が鮮やかで目立っています。
これで長らくの懸案を一つクリア。 数は多くなかったものの、新鮮な個体を見るにはいい時期だったようです。 地元では梅の開花が遅れており、沖縄の季節の進み具合が気になっていました。
艶やかな♀もすでに出ていました。 夏型と違い、♂でも赤斑がハッキリ現れる個体がいるので、♀かと思って撮ってみると♂の性斑が写っていたということもありました。
2日間の滞在中、他に撮影したのはアオスジアゲハで、計5種、アゲハ類のみ。
目撃したのはキチョウ類のほか、ウスキシロチョウ、シロウラナミシジミ、コノハチョウ、イシガケチョウ、ルリタテハ、アカタテハ、タテハモドキ、
テングチョウ、ウスイロコノマチョウ、リュウキュウアサギマダラ、アオバセセリ、それぞれ1〜3頭程度。
曇りがちだったからか、この時期はこの程度なのか、行動範囲が狭かったのか、蝶の姿は少なく感じました。
また副産物として、沖縄本島では撮った事のないオオゴマダラを期待していましたが、目撃なしで今回の活動を終了しました。
帰り道、目の前に突然現れたのはオスプレイ。
直接見たのは初めてです。
美しい海、美しい蝶、そしてこれもまた沖縄の日常なのでしょう。
さぁ、今回の遠征で弾みをつけて、次はさらなる長年の懸案、春の迷シジミをクリアしたいところです。 飛んできてくれるかなぁ・・
2025.5.24
しばらく更新が止まっていました。 一応フィールドには出ていましたが、今春はこれといったモンキチョウの変異個体が見つからず、また久々の南越前ではギフチョウが激減しているようで撮れずじまい。 なんやかんやで5月の連休を過ぎるまで蝶ネタが無かったのです。
そして結局、今回も前回の記事に続いて南の島の蝶ネタになります。
ターゲットは石垣島の某セセリ。
過去に撮ったのがスレた個体ばかりなので、少しレベルアップしようと狙いに行きました。
というわけで、21年振りに山上の発生地へ。
二日間のみの滞在だったので、一日でクリアしたかったのですが、山上の天候がイマイチだったため、結局二日とも登ることになりました。
まぁ一時間余りの登山なので体力的には問題ありません。
ただ油断していると危険は潜んでいます。
( ↓ 人によっては閲覧注意!?)
足元にハブ。
環境に溶け込んでいて気付かないところでした。
ハブも驚いたようで鎌首を上げてファイティングポーズ。
せっかくなのでスマホを取り出して記念撮影です。
「はーい、もっと怒ってー 」
そのうち噛まれたりして・・
気を取り直して、肝心の蝶の写真です。
山上は気温が上がらず曇っていたため、セセリはほとんど飛ばず。 ただ目立つ色をしているので、周辺を歩き回って探し、止まっている個体を5頭ほど見つけました。 じっとしているので撮影は容易ですが、動きがないとあまり面白くはありません。
♀を見たのはこの一頭のみ。 少し距離があって翅表側に回り込めなかったのが残念。 チラリと見えた翅表の一部から♀という事は分かったのですが・・
2日目の山上は朝から霧がかかっており、風もあって状況はより困難に。 それでも数分間だけ日差しが届くことが何度かあり、飛ぶ姿も見ることができました。 ♂の前翅性標にはアカセセリほどではないものの、白っぽい線が入っている感じ。
日が差したわずかな時間に吸蜜に訪れた♂。 縁毛の揃った新鮮な個体です。
しかし山上はほとんどの時間がこんな状態。 そして14時過ぎには帰路につくことになりました。 あぁ、来年以降、思うように撮れなかった♀狙いでまた訪れるかもしれません。 天然記念物に指定されている蝶ですが、山上周辺にはセセリの食草であるササ原が広がっており、またチャンスはあるでしょう。
オマケの一枚。
本種の発生時期だったのか山麓でよく見られました。
少し高い位置でテリトリーを張ることが多いようで、あまり上から開翅を撮るチャンスに恵まれなかった蝶です。
小さな蝶ですが、美しい紫色をしています。
さて、いよいよ蝶のシーズンもピークに近づいてきますね。 ネタには困らないはずなので更新ピッチを上げていきたいところです。