2024.11.18
前回の記事以降、あまり撮影に出かけておらず、更新が滞っていました。
そこで、このままモンキチェックだけでシーズンを終えるのもモノ足りないので、最後は南の島へ。
2日間だけですが、八重山よりも天気がもちそうだった沖縄本島へ飛んできました。
沖縄本島でマルバネを見たのは初めてで、発生している模様。 ツマムラのように定着するのでしょうか。 このツルヒヨドリの花には他にも多くの蝶が集まっていましたが、特定外来生物として駆除の対象になっている植物のようです。
よく訪れる八重山諸島にはいない蝶なので、久々に見るこの白さが美しく感じられます。 今回の遠征では有尾型は見つけられませんでしたが、本種はツマベニチョウとともに比較的多く飛んでいた印象です。
静止中は翅裏を狙っても前翅を下げていることが多く、見映えがしませんが、飛翔を撮ってみると上手く翅裏が写りました。 とは言っても間違いなく翅表の方が絵になる蝶です。
思ったほどセセリ類は見られず。 2日間で目撃したのは本種とバナナセセリがわずか。
2日目は残念ながら雨。 あまり成果が望めないので、小雨が降る中、渡ったことのない島へ渡り、新規撮影地となる普通種でも探すことにしました。 本種は西表島まで撮りに行っていた蝶ですが、現在は沖縄の他の島でも見る機会が増えてきました。
さらにもう一つの島へ。 後翅のわずかな白斑部分が黄色になった個体。 無理やり変異を見い出そうとする、悪いクセです(笑。
あぁ、あとは仕事とモンキチェック少々で今年は終わりそうです。
2024.12.25
近所の堤防のモンキは傷んだ個体ばかりになり、すでにモンキチェックは終了しました。 今秋はこれといった変異個体は見つからず、あとはいつまで飛ぶかを見に行くくらいです。 昨シーズンは1月いっぱいまで見られましたが、今シーズンはどうなるでしょうか。
それから、今年撮った写真をようやく種類別のアルバムに追加し終わりました。
記録のみの追加を含めて81種類を更新しています。
また気になる種類があれば覗いてみてください。
とりあえず、今年撮った写真の中から載せていなかったものをここで一枚。
この日確認できたのは1♂1♀。 この場所で細々と繋いでいますが、もうダメかもしれません。 2回だけ第2化を確認しに行きましたが見られませんでした。
そして今年最後に載せる写真は標本写真です。
展翅したのは全部で8頭。
まずはモンキチョウ以外の4頭から。
左下のリュウムラは、後翅の白斑が基部に寄ることと翅裏の色彩斑紋から赤斑型と判定したもの。 悩ましいのは、右下の個体を処分するかどうか(笑)。 現在、与那国島では発生が続いているのでしょうか。
続いてモンキ4頭です。
データはすでに生態写真に付けているので省略します。
4頭とも近所の堤防(京都府城陽市)で3/27〜4/12に得たものです。
左上は低温期に見られる特徴がよく現れた♂。
右上は翅全体の鱗粉の載りが悪く透け気味の個体で、♂です。
左下は前翅の一部が羽化不全と思われ、少し縮まって変色した♀。
右下はボロ個体に見えますが、鱗粉がまばらに載った♂。
翅にカケはありません。
それにしても左上を除き、不全系の変異はあまり美しく見えませんね。
これらはまた年が明けたらモンキチョウの変異のコーナーに追加する予定です。
さて、今年の記事はここまでにしたいと思います。
この気まぐれシリーズ、来年はちょっとスタートが遅くなるかもしれません。
と先に言っておきます(笑。
それでは、一年間ご覧頂きありがとうございました。
良いお年をお迎えください。