2024.1.23
2024年が始まりました。
今年は「気まぐれアルバム」に戻し、また気が向いた時に更新していきます。
前回の更新からは期間が空いてしまいましたが、9月からWワークを始めたこともあって、蝶活はほぼ休止状態でした。 ただ、近所の堤防へは何度かモンキチェックに足を運んでいたので、正月早々にはモンキの記事でスタートしようかと予定していたものの・・
昨年は晩秋になっても低温期らしい斑紋の個体があまり見られず、さらに年末になっても7、8頭の♂が飛び交っていました。 そこで、今年に入ってからいつまでモンキが見られたのかをネタにしようと思っていたのですが、もうキリがないので更新します。(笑
記録としては、1月2日2頭、5日1頭、9日1頭、12日2頭、14日1頭、17日1頭、19日1頭、22日2頭。
堤防斜面、400メートル余りの区間を歩いて観察したもので、すべて♂だと思われます。
この間、画像から同一個体を除いても最低4個体、14日には写真のように今年に羽化したであろうキレイな個体も飛んでいました。
やはり暖冬なのでしょう。
ただ、この時期に羽化するならばと変異を期待していますが、今のところ大したものは見られていません。
1月22日の午後は気温が12℃くらいまで上がり、2頭の♂がまだ飛んでいました。 驚いたのは、モンキチョウを追っている時に、シジミの姿も目に入ったことです。 そしてここには1月22日ラベルの新鮮なツバメシジミ♀の写真を載せるはずでした。 が、帰宅後、画像保存を忘れたまま消去してしまうという、夢でも見ているかのようなミスが発生。 夕刻に再び堤防へ走りましたがシジミの姿はどこへやら・・あぁ情けない。
それにしても、昨シーズンと今シーズンの境目は、いつと考えればいいのでしょう。 地元において、"モンキチョウの成虫が見られなくなる冬の寒い時期"とするなら、1月22日現在、まだ2023年からのシーズンは継続中です。
2024.2.10
今まで暖冬と言われる年でも、1月にまともに蝶を探したことがなかったので、今年が特別な冬なのかは分かりません。
前回の記事の後、とくに1月24〜25日は寒さのピークで、さすがにモンキも耐えるのは難しいのでは?と思っていたのですが・・
1月27日は気温10℃くらいで、しばらく陽が差した時に1月19日と同一個体と思われるモンキが飛び、さらに1月30日は気温が12〜13℃まで上がり、新鮮個体が見られました。
おそらくこの個体は、特に問題が起こらない限りしばらく生きていたでしょう。
しかし以降、本日まで、飛んでもおかしくない日はあったものの、モンキは姿を見せなくなりました。
ようやくシーズン終了を迎えたと思われます。
それにしても、近所でも一年中モンキが見られる時代が近づきつつあるのでしょうか。
というわけで、昨シーズンのモンキチェックが終了したので、目を引いた個体を一枚だけ載せておきます。
過去にチェックしたモンキの変異幅を越えていた個体はこれ一頭だけ。 飛んでいる姿を見てすぐに気付くほど大きな黒紋です。
あとは、過去に採取した変異個体と同程度の個性を持ったものを3頭だけ確保。 いずれも早春3月の個体です。 まぁトータルでは成果の少ない昨シーズンのモンキチェックでした。
2024.2.25
1月30日に昨シーズン最後のモンキを見てから2週間後、近所の堤防では再びモンキが姿を現し、今シーズンが開幕しました。
過去に一番遅く姿を見たのは1月1日、一番早く姿を見たのは2月19日でしたから、この冬は終見も初見も自己記録を伸ばしました。
それにしても、シーズンオフがたった2週間しかないなんて、モンキを追う身としては”暖冬バンザイ”ですな。
ちなみに翌14日にはモンキが1頭増え、さらにベニシジミも目撃しています。
今年は他の春の蝶たちも早く出てくるのか、気になるところです。
ところで話は変わりますが、そういえば昨シーズンは、モンキ以外にも一頭だけ標本を作っていました。
左側、キベリタテハの色彩異常と思われる個体です。
外縁は褐色、亜外縁の青斑は白化?しています。
生態写真ではここまで黒いと思いませんでしたが、通常個体と並べると違いがよく分かります。
これはこれで狙って撮れるものではないけれど、今年こそは♀を撮影したいもんです。
2024.4.8
前回の更新から少し間が空きました。
この期間、近所の堤防でモンキをチェックし続けていましたが、これといった変異個体は見つからず・・・
さすがに飽きてきたので、ストレス解消も兼ねて南の島へ飛んできました。
石垣島で発生していることを知り、昨夏に探索していたものの見つからずじまい。 今回は無事に見つかり、西表島で撮って以来20年振りの撮影に成功です。 20年前に見た時は低い所をチラチラ飛んでいましたが、今回は逆になかなか撮りやすい高さに降りてくれなかったので、何か条件が異なっていたのでしょう。
これは陽の当たる葉上で翅を広げたところを撮ったもの。
この時期はまだ翅裏の黒点が小さいので、また夏にも狙ってみたいと思います。
これも現地で発生している迷蝶。 島のあちこちでよく見られたので、なぜかたくさん撮ったような気になってしまい、結局あまり撮らないまま帰ってきてしまいました。 近年すでに撮っている蝶ですが、時期によるものか、翅表に赤色が現れた♀は今まで目にしていませんでした。
本種は何度か開翅シーンが見られましたが、低温期タイプの白斑を見るには少し時期が遅かったようです。
葉上でテリトリーを張っていた♂。 本種は♀もテリトリーを張ることがあるらしく、念のため採取して性判別しました。
ヤマノイモ類のつるが巻き付いた枯枝に産卵中の♀。 他にもベニモンアゲハの交尾シーンを初めて撮りましたが、これらは狙っているわけでなくても、撮れると嬉しいものです。
何はともあれ、居るのが分かっているヒメウラボシを再び空振りしないか不安だったので、正直ホッとしております。