前回の記事以降これといった成果がなく、しばらく暑くて文章を考える気も湧かず、そうこうするうちに記憶も薄れ、遠征記はもう書く気がなくなってしまいました。 そこで、遠征先で撮った写真だけでも、いくつか載せておこうと思います。
2023.7.26
層雲峡を挟んで東大雪をバックに。
私がこういう写真を撮る時には、なぜか稜線に雲がかかるんですよね。 あ、もちろん本種を撮りに大雪山を再訪したわけではありません。 私の「相性が悪い蝶リスト」にエゾクモベニが追加されました。
2023.7.30
目的地は7年振りの上高地。 平湯へと早朝の国道を走っていると、黒い動物が歩道に・・
人間でいうと小学生くらい? 母親が近くにいるとコワイので、車から降りずに窓からのスマホ撮りです。 以前、鳥取の登山道で成獣と目が合ったことがありますが、この子にはまだ迫力を感じません。 しかし近くには人家もあり、人に慣れてもらっては困りますね。
2023.8.21
涼しげな滝をバックに、生涯2頭目の目撃となるヒサマツの♀。
なんか知らんけど居りました。 涼みに降りてきたようです。 しかし、ターゲットの方は現れず。
2023.8.28
そして前週に見つからなかったターゲットを狙いに再訪です。
なぜ♀が見つからないのでしょう。
撮りたいのは♀の翅裏。
2022年8月23日 4♂ 山口県某所
2023年8月21日 3♂ 同所
2023年8月28日 2♂ 同所
♀は未発生??ではないと思います。
ここの♀は暑くても降りてこない??こともないと思います。
やっぱり♀とは縁がないのかもしれません。
秋には陽だまりへ降りて開翅するのだろうと思いますが、逆に翅裏は撮りにくくなりそうです。
この時期、♀はどこで何をしているの?
2023.8.31
もう一種、♀と縁がない蝶を狙い続けています。 今回は顕微鏡を車に積んで、信州へと向かいました。 そして♀と出会うよりも先に、変な♂と出会いました。
チャベリタテハ??
褐色型なんて聞かないので色彩異常でしょうか。
ヘリの地色がベージュ色をしていて黒鱗粉が多くのっています。
普通の♂ならこんなコンクリブロックに止まった写真はボツにするところです。
この個体は検鏡の後、どうせ採ったので持ち帰って展翅しました。
そしてこの日、性別確認したのは4個体ですべて♂。
過去に確認した分も合わせると8個体すべて♂。
この時期、♀はどこで何をしているの?
話は今春にさかのぼりますが、4月1日付、京都新聞の朝刊の一部です。
掲載写真内、観衆に向かって並んでいる従業員の中の一人、じつは私です。
ついに、いや、とうとうクビになりました。
正月の時点で既にそれが分かっていたため、今年は遠征記事に絞ろうと思い、年初の更新が滞っていました。
きっと神様が、「今シーズンは蝶に専念しなさい」と私に時間を与えてくださったのでしょう。
今年は、ターゲットの消し込みを一気に進めるチャンスでした。
結果としては、天候面や同時期のターゲットの重複、空振りもあり、予定の6割くらいの達成率でした。 それでも今シーズンに撮った蝶は現時点で147種に達しており、これからボチボチと種類別の「蝶アルバム」に追加していきます。
ところでこの無職のシーズン中、もちろん必要だったのは先立つもの。 これは、「もう、ええか・・」とマリッジ資金を崩し始めることにしました。 一応パートナーは探し続けますが、もうキベリ♀よりも出会うのは難しいでしょう。(笑
とりあえず現在は再び働き始めており、また来シーズンに向けて準備していきます。
来年も遠征記を書くか、別のスタイルにするかは、今後の動向を踏まえてまた考えます。
そして少し早いですが、今年の気まぐれシリーズはこれで終わります。
ご覧いただいた皆様、今シーズンもありがとうございました。