2023.5.10
2日目の朝は5:50起床。
というか、フェリーの大きな汽笛の音で目を覚ましました。
窓の外では車やバイクのエンジンが掛かる音がして、物資や観光客の到着を待っていた集落の人たちが、にわかに動き出したようです。
やがて、階下では到着した宿泊客たちが早くもチェックインし、イルカウォッチングまで待機している様子。
私は一人でのんびりと朝食です。
朝食はわりと質素ですが、ごはんと卵(みそ汁もだったかな)はお替わりできます。 生卵の白身は苦手なので、黄身だけすくい上げて頂きました。 朝なので写真は少しピンボケです。
さて、今日は朝から快晴。
朝は島の東側の方が日当たりが良いだろうと、東回りの道を進んでいきます。
そしてちょうど役場の前に差しかかった時に、青いポストが目に入りました。
じつは、この前々週にも和歌山県太地町で青いポスト(写真右)を撮っていたので、今回も一枚。
ポストを開閉していた元局員としては放っておけないネタです。
左がイルカ、右がクジラだと思われます。 私は判別できません(笑。
さらに道を進んで集落から離れていくと、やがて蝶が目に入ってきました。 クロヒカゲは1頭だけ飛んでいくのを見送りましたが、その他の普通種も撮っておきます。
ミカン類の木へ吸蜜に訪れていたアオスジアゲハや、
道路脇をチラチラ飛んでいた、後翅だけ青みがかった変なヤマトシジミ。
カラスアゲハらしき蝶も遠くを飛んでいましたが、撮れるような距離ではなく残念。
その後もしばらく道を進んでいきますが、どうもちょっと道が明る過ぎるように感じます。
そこで、まだ時間はあるので、クロヒカゲが出そうな雰囲気のある昨日の西回り林道へ戻ることにしました。
途中、三宅島が見えていたので一枚。
「噴火のニュース見てたなぁ、何年前やったんかなぁ。」
そして西回りの林道を進んでいくと、まだ午前で陰の場所も多いですが、やはりこちらの方がいい雰囲気です。 昨日に比べて天候がよく気温も上がっているためか、多いとは言えませんがクロヒカゲの飛ぶ姿が時々見られました。
開けた明るい空間でテリトリーを張っていた♂。 アオスジアゲハを追いかけていました。 追飛スピードはジャノメ類と思えないほど速いですが、地元のクロヒカゲの追飛も見ているので大差ない感じ。
林道脇に現れた♀。 ♂ほど活発に飛び回りませんが、気配を感じると遠くへ飛び去ります。 ♀の翅裏も一応撮れたものの、日差しと角度の関係で上手く表現できずじまい。 翅裏は少し赤みがかった色合いをしていました。
そして何頭かクロヒカゲを撮りながら林道の終点近くまで歩き、脇にある公園の東屋でパンを食べます。 前日の朝に蒲田のコンビニで買ったアンパン。 そしてカロリーメイト。 現地に入るまで集落の商店の様子が分からず買っておいたのですが、実際には与那国島や西表島にある共同売店くらいの商店があり、パンなら現地で調達できました。 ただし夕方には閉店し、航行状況によっては品薄になりそうな感じ。 また、弁当を予約できる宿や店もあります。
東屋でゆっくりしたあとは、復路でクロヒカゲ以外の蝶も撮りたいなと思い、昨日アオバセセリを見た場所へ向かうことにします。
途中、崖の湿った岩肌で吸水中のクロヒカゲを撮影。 他に道路上で吸水する個体も見られました。
アオバセセリの場所では今日も高速飛翔しており、なんとか撮れないかと飛翔中を狙いますが、いくらシャッターを切っても証拠写真になるかなという程度。
そうこうするうち、不意にカラスアゲハが目の前を横切りました。
「うわっ、えらい青いやん!これは撮らなアカンやろ!」
ここのは別亜種で、帰りの八丈島で狙うつもりでしたが、見てしまうと撮りたくなります。
♂と思われたので、また同じコースを飛んでくるはずです。
そして20〜30分くらい待っていると、やはり現れました。
蝶を目で追いながらファインダーを覗き、ピントは当てずっぽうで連写。
すると、奥の方で急に蝶の動きが止まりました。
「アレ?」
よく見ると吸蜜しています。
ゆっくりピントを合わせ直す間もなく飛び去りましたが、なんとか撮影できてラッキー。 青い輝きがもっと表現できれば良かったですが、まぁ仕方ありません。 その後も飛来しましたが、吸蜜することはありませんでした。
この日、他に目撃した蝶は、アカタテハ、(おそらく)ルリシジミくらいで、好天でも見られる種類は少なく、それは予想していた通りです。
2日目も充実した夕食。
この日は隣のテーブルにイルカツアー?が5名。
"あしたば"って健康食品か何かだと思っていましたが、普通におかずとして出てきました。
春菊に近いような味かなぁ・・まぁ美味しかったです。
そういえば、"あしたば"は島のあちこちに生えていたので、また明日一枚撮っておきましょう。
<続く>
※ 御蔵島では許可なく動植物を採取することは禁止されています