2022.7.11
穏やかな隠岐の海に揺られた翌週は北へ。 激しい波が押し寄せる津軽の海です。
悪天候のほうが撮りやすい、とは言い過ぎかもしれませんが、梅雨真っ只中の津軽でゼフィルスを狙いました。
19年前に広島で1頭だけ撮ってからずっと縁の無かった蝶、キタアカシジミ。 名前も変わってしまって?今はカシワアカシジミと呼ばれているようです。 北海道で大発生していた10年ほど前は、激務の時期と重なっていて連休が取れず、出会えないまま。 以降、北海道遠征のついでに、では埒が明かないので、今年は本種をメインターゲットとして出かけました。
上の個体が飛び立ったところ。 カシワアカシジミと呼ばれるだけあって、出会った個体はほぼ食樹であるカシワの木に止まっていました。 というか、ほとんど海岸近くのカシワの木だらけの所で撮っていました。
海から強風が吹きつける中、低いカシワの木に潜り、産卵行動を続けていた♀。
残念だったのは、時期的にスレ個体が多かったこと。
それでも一応アカシジミと区別できそうな個体を選んで撮影し、♂♀判別のためいくつか採取しておきました。
キタアカ撮影の合間、曇り空の下で目の覚めるような輝きを放っていたハヤシミドリ。
ウラジロミドリもよく見られました。 ハヤシミドリとともに、ほとんどが新鮮個体で出始めの時期。
ダイセンは待っても開翅せず。 どこで出会っても気難しいヤツです。
それにしても悪天候でした。
到着した日は車から降りられないくらいの豪雨に合い、2日目は強風で傘を差しても裏返るほど。
そして帰る日は霧。
それでも蝶は撮れたのでホッとしていると、搭乗30分前の別便は視界不良で欠航。
危うく帰れないところでした。
2022.7.29
7月は休日と天候の巡り合わせがイマイチだったこともあり、予定の半分も活動できず。 そんな中、八重山へは飛んできました。
飛来元によっていくつかのタイプがあるので、見つけると一応チェックしておきたい蝶。 台湾型をみることが多いですが、これはフィリピン型。
2年振りに与那国島へ渡りましたが、期待していたような迷蝶には出会えずじまい。 わりと新鮮に見えたイワカワも、見上げる位置に止まっていたので翅表狙いは断念。
西表島にて久々に撮ったヒメシルビアの開翅。 いる環境が分かっていれば、見つけるのはわりと簡単です。 しかし飛び回っていると、開翅を撮るのはなかなか根気がいります。
昨秋、ワンシーンだけ撮影したルリモンジャノメ。 やはり年を越し、増えていました。
今回は翅表を狙います。 翅表からは♂♀が分かりやすいです。 これは♂。
こちらは♀。 白斑がよく目立ちます。 翅を閉じて止まる蝶なので、ともに飛び立つ瞬間を狙いました。
西表島の滞在は半日だけでしたが、ルリモンジャノメの写真を増やせたことが今回の遠征の土産になりました。 それにしても、石垣島のイワサキタテハモドキのように本種も定着するのでしょうか。
2022.8.19
8月に入ってからは遠出をせず近隣をブラッとしています。
とりあえずセセリ2種の吸水から。
ともに普通種ですが(普通種だから?)、吸水シーンを撮ったのはこれが初めて。
しかしこれらはターゲット外。
狙っているヒカゲ類の影が薄いんですよね〜。
7月以降、クロヒカゲモドキが難しいのはともかく、オオヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ジャノメチョウが見られず、クロヒカゲ、ヒカゲチョウもわずか。
盛夏には不活発、また端境期にしろ、これから姿を見せてくれるといいんですが・・
まだ早いかなと思いましたが、わが町で本種が世代を繋いでいるのを確認できたのが救いでしょうか。 しかしこれも年々危うくなっていると思われます。 もちろん、市内を隈なく探索したわけではないので、私が知らない生息地がまだまだ残っているかもしれません。
さて、8月下旬には天候をみて、少し遠出してみようかな。