2022.5.29
蝶の写真ばかり並べる記事が続いているので、今回はワラビから。
ウスバシロチョウを撮りに出かけると、時期と環境が重なることが多いためか、採り頃のワラビがよく目に付きます。 私有地ではなさそうだったので、蝶が飛び始めるのを待っている間、20本ほど摘みました。 好きなわけではないけれど、スーパーで買うことを思えば、タダやし(笑。 アク抜きが必要ですが、サラダに添えてドレッシング、ワカメと一緒にわさび醤油、みそ汁の具にもいけますね。
蝶も一枚。 私もそろそろ本種を"ウスバアゲハ"で掲載しようかなぁ・・
そして翌日は前回の記事に続き、再び浜松へ。 実は前回、河川敷に立ち寄った際に、新鮮なクロコムラサキ♂を見ていたのです。 そこで、樹液の出ているヤナギを見つければ何とか撮れるやろと思ったのですが、これが大変。 河原に無数に生えるヤナギを一本ずつチェックするものの、砂地に足がとられるし、草むらをかき分けるとズボンはダニだらけ。 それでもいつも訪れる9月の暑さよりはマシかと思いながら頑張りました。
樹液に来ていたアカボシ。
撮影後に♂♀判別のため採取しましたが、樹幹に止まる蝶を採るのは久々だったので、どうネットを振るかしばし逡巡。
ちなみに前回の記事の個体は、産卵行動をとっていたので♀だと判断しましたが、この♂よりもずいぶん大きかった印象です。
そのイメージがあったので、この個体を見つけた時はゴマダラチョウ?と錯覚しました。
こちらがゴマダラチョウ。 どう考えても間違わへんやろと思われそうですが、ゴマダラでも上のアカボシみたいに翅裏の白いのがいるんですよね。 で、この個体は振り逃がしで性別不明。
もちろん通常のコムラサキは飛んでおりました。 平凡なショットですが、紫が現れる位置に脚立をセットして撮ったものです。 もう少し前方、そしてもう少し上方からの角度で撮るのが好みですが、その角度では紫は現れませんでした。
そしてクロコムラサキ。
ですが、♂の紫色はろくに撮れませんでした・・。
しかしいいんです。
メインターゲットが♀だったから。
そしてその♀も撮れずじまい。
帰って日頃の行いを正しましょうか。
さて、そろそろ八重山の迷蝶が気になる時期になってきましたが、今年はどうしようかな・・
2022.6.4
今年は6年振りにクモマツマキチョウを撮りに出かけました。 初めて♀が撮れてホッとしてから冷めてしまい、気付けば6年。 可憐な姿を見た時は、「毎年でも見に行きたい蝶」とか言っておきながら、まぁこんなもんです。
ミヤマハタザオで吸蜜中の♂。 周囲に他の種類の花があまりなかったので、この花でのシャッターチャンスが何度か訪れました。
言わずもがな、可憐で美しい蝶です。
吸蜜中、風が吹いてしばらく翅を閉じました。 そういえば、なかなか翅を閉じない蝶の翅裏を狙う時、風が吹いて一瞬シャッターチャンスになる場合があります。 なので、カメラの設定は難しいですが、あえてそれを待つこともあります。
そして見たかったのが♀。 南アルプスの♀は初撮影です。 しかし、同じ所を行ったり来たりする♂と違って、♀はシャッターチャンスがほとんどありませんでした。
この日は飯田市内で一泊、翌日を予備日と考えていましたが、昼頃から天候が崩れる予報。 山の上は崩れるのが早いだろうと、もう少し撮りたかった♀を諦め、天候が安定する南へ。
朝から国道を飛ばしていると、途中でウスバシロの姿が目に入ったので、降りて証拠写真を一枚。 いちおう記録に残すためだけの撮影ですが、見上げたところにこの標識。 後に撮影地を調べる手間が省けました。
訪れたのは3週連続で浜松。 樹液の出ている木はもう探索済です。 しかし一週間経つと、同じ木でも同じ位置から樹液が出続けているわけではないようで、蝶の止まる位置も一部変わっていました。 ちなみにこの写真の上方は黒色型♀、左下の個体も黒色型です。
そしてカメラを構えて待ち続けた末、ついに翅を開閉。 しましたが、
木と同じ色やん・・・なんかパッとしませんな。
とは言っても嬉しい1枚です。
実は24年前、当時の自分の観察力を信じて黒色型♀を撮ったことになっているのですが、ちょっと位置が遠かったんですよね。
ところで関係ありませんが、私は地図が好きなので、カーナビなんか別に必要ないと思っていました。
しかし最近、信号待ちで地図を開いても、ボヤケて見えぬ(笑。
いちいちメガネも面倒やし、車買い替える時、カーナビ付けよかな。
2022.6.11
そろそろかな・・と出勤前に近所でホシミスジを探していると、不意に飛んできたのはベニシジミ。 それを見て、思わず「おっ!」と声が出ました。
ブルーがよく現れたカッコイイ個体です。
もう一枚、左の翅に合わせて撮った画像を大きくしてみます。
後翅の基部に向かって点々と青鱗粉が続いています。
さらに前翅の先端付近から外縁に沿っても、うっすらと白(青?)っぽい色が出ています。
スレではないと思いますが、どうでしょうか。
私は蝶を撮っているのにマクロレンズを持っていないという体たらくなので、これ以上のアップは撮れていません。
そして日は変わりますが、ベニつながりで今年もベニカラ。
昨年と違う谷筋で探してみました。
わずか2センチほどの地味な色の蝶なので、生息場所と知らずに足を踏み入れていても、最初の一頭が目に入るかどうかは運のような気もします。
この個体も静止している時間の方がかなり長く、たまたま飛んだ時に目に入っただけ。
でもやっぱり居る所には、居る雰囲気があるんですよね・・
昨年、今年とベニカラを撮った2ヵ所で共に咲いていた花。 蝶を探索中、気が向いた時に花を撮ることもあって、溜まってきました。 今回はこの花の名前がなかなか分かりませんでしたが、「ミヤマコナスビ」のようです。 地を這い葉が特徴的だったので一枚。 2輪ずつセットになっていて可愛い花でした。