2021.9.28
8月中旬から9月下旬までの一ヵ月以上、なんやかんやで気分がのらず、ほとんど撮影に出かけていませんでした。
特にワクチン。
1回目はともかく2回目の接種後、片頭痛に始まり、腕の痛み、38℃を越える発熱、倦怠感、食欲不振、で一日寝ていたら腰痛、頭痛、そして寝違いのオマケ付き。
何じゃこりゃ?
まぁ接種翌日は久々の休肝日になりましたが、くやしいので以降は普段どおりに仕事して、ビール飲んで風呂入って夜のネットサーフィンしてたら、結局5日後まで微熱が続きました。
おかげで今年はアンハッピー・バースデーでしたわ。
3回目イヤやなぁ・・
気を取り直して蝶の話題です。 台風の通過後、ちょっと南へ出かけていました。
台風後なので迷蝶狙いで八重山へ飛びたいところでしたが、コロナに気を使い?少し控えめに鹿児島の離島へ。 年に一度は行ったことのない所へ飛んで蝶を撮る、というのを続けていることもあり、今回は初の種子島を訪れました。
ターゲットの一つはワンツの♀。 本種を見るのは2004年の秋、ギックリ腰でさらしを巻きながら訪れた屋久島以来です。 その時は何を考えていたのか、とりあえず撮れたので良しと思い、観光していました。 あの時もう少し粘ってしっかり♀の翅表裏を撮っていれば、今回種子島を訪れることは無かったかもしれません。
屋久島で探した時ほど見つけるのに時間はかかりませんでしたが、結局見つけたのは2ヵ所のみで、♂はスレ欠けばかり。 翅の状態が良い個体を選んで撮ってみたものの、縁毛はかなり抜けている感じです。 ブルーはそれでも綺麗ですね。
♀は新鮮な個体が見られました。 なかなか大きく開翅してくれなかったですが、粘ってなんとかこの程度の開翅シーンを撮影。
そして種子島でのもう一つのターゲットは、ジャコウアゲハ屋久島亜種です。 一日半ある探索時間のうち、半分以上はジャコウを探していました。
これは普通のツバメシジミ。 ワンツを探している時には紛らわしいです。 ヤマトシジミは白っぽいので分かるのですが。
初めて訪れた島なので、普通種だと思っても撮りまくります。 本種は2頭だけ見ました。
で、結局ジャコウは見られず。 山地の林道、海岸近く、耕作地周辺などウロウロしましたがダメでした。 時期が外れているのか、そもそもほとんど居ないのか分かりません。 一応分布していますが記録もあまり見ないですね。 まぁ、しゃあないです。
9月21、22の2日間で他に撮影したのは、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、アマミウラナミシジミ、
ヤマトシジミ、クロマダラソテツシジミ、ルリシジミ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、アオタテハモドキ、コミスジ、イシガケチョウでした。
目撃のみで撮れなかったのは、覚えている範囲でミヤマカラスアゲハ、ツマベニチョウ、モンキチョウ、ウラナミシジミ、イチモンジセセリ。
ちなみにコムラサキがいれば鹿児島本土のように黒色型が見られるかな?と思いましたが、コムラサキ自体を見ませんでした。
柳はあったんですけどね。
う〜ん・・もう種子島に行くことはないかも。
屋久島にはまた行くと思いますが。
そして日程はあと2日。 一旦鹿児島空港へ引き返し、翌日は久々に奄美大島の様子を見に行く事にしました。 じつは未撮影のコノハチョウ♀を採取確認できる沖永良部島と迷ったのですが、今回はターゲットの多い奄美へ。 しかしこの判断はちょっと失敗だったかもしれません。 まぁ、行ってみないと分からないので仕方ないですね。
9月23日朝、奄美行に乗り込み、滑走路の手前まで進んだところで飛行機が止まったまま動きません。 どうしたのかなと思っていると、エンジンの不具合のため駐機場へ引き返すとのこと。 そんなことあるんや・・まぁ飛び立つ前の不具合で良かったですが、別の飛行機に乗り換え、一時間余り遅れて再出発。 写真は、覗いて原因が分かるの?(笑)の一枚。
2日間とはいっても、正味半日ずつの探索時間ではあまり移動もできません。 とりあえず前回(2008年6月下旬)にアカボシゴマダラを見た3か所のうち、1か所に絞って周辺を探索することにします。 しかし、アカボシは飛翔を一瞬目撃したのみ。 近年見られるというフタオチョウにはかすりもせず。 ターゲットの中でまともに姿を見られたのは、カラスアゲハだけでした。 やはりこの時期は厳しいのかもしれません。
しかもカラスアゲハはそこそこ居たのに、低い位置を飛んでいても、咲き乱れるセンダングサやハイビスカスでの吸蜜はほとんど見ませんでした。
高木の花で吸蜜するカラスを、指をくわえて(くわえてませんが)見上げるばかり。
秋の八重山でも同じ経験をしていますが、ここでも秋は高木の花が美味しいようです。
奄美大島へは、また改めて春か夏にゆっくり訪れることにしましょう。
ちなみに他に撮影した蝶は、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、リュウキュウアサギマダラ、リュウキュウミスジ、クロセセリでした。
あと、カモシカぽいのを目撃したのですが、居るわけないよなぁ・・。
デカい野生のヤギだったのかな。
2021.11.2
まさかルリモンジャノメが発生しているとは・・
珍しく狭い範囲に採集者が集まっている様子だったので、その辺りを避けて離れた地区を巡っている途中でこのペアを発見。
そういうことだったのかと合点がいきました。
遠征の日程に一日でも西表島を入れておいて良かったです。
写真は、2頭が絡んでから見上げる位置の葉上へ止まり交尾に至ったところを、少し離れた所から手を伸ばして望遠でなんとか撮影したもの。
この後、翅表を狙おうと少し驚かすため竿を準備している最中に飛び去ったため、採取はしていません。
うまく冬を越してくれれば、来年は広範囲で本種が見られるかもしれませんね。
ウスアオオナガの♀は初撮影。 ♂が飛び交う一角で姿が見られました。
西表島へ渡った最大の目的は本種の翅表を撮ることでした。 しかし♂の翅表は地味なもんです。
端に寄ってしまいましたが、なんとか♀の白帯を撮影。 これぞシロオビヒカゲ。
後翅に白帯が現れるシロオビ型の青い♀は、あまり撮れていなかったタイプ。
おそらくこれが今シーズン最初で最後の八重山遠征になるでしょう。
年一回の遠征でもこうやって新規種が増えればいいんですが、まぁなかなかそうはいきません。
しかし今回のように迷蝶が期待できない状況だと思っても、通うというのは大事ですね。
要は、数打ちゃ当たる(笑