2020.7.29
今のご時世、行った!飛んだ!と書くのは、やっぱり少し気が引けます。
しかし、行ったのに書かないというのも、なにか隠し事をするようで後ろめたい気がします。
そういえば、隠し事ができない男には彼女ができないって、何かで読んだ気がするなぁ・・
まぁ、1ヵ月に3回も八重山へ飛ぶなんて、頭がおかしくなっているのかもしれません。 見たことのない迷蝶を見つけ、目の前から飛び去ってしまうところで、夜中、目を覚ますのは私だけでしょうか。
翅の傷んだ個体ですが、産卵行動をとっていたのでカメラを向けました。 スピード勝負になる本種の撮影も、さすがに産卵中は少しシャッターを切る余裕があります。
八重山ではお馴染みの迷蝶。 しかし与那国島に限れば、出会った回数は少ないです。
この日は与那国島の観測史上最高気温、35.5℃を記録した猛暑日。 暑い日中、陽の当たるセンダングサは萎れ気味で、日陰の花で吸蜜していた個体を見つけて撮影。
ここのところ、ずっと南風が続いていたので、何か未撮影種が撮れるんじゃないかと思って与那国島へ再訪、再々訪してみました。 しかし結局は初回の遠征(7/5の記事)で一種が増えたのみ。 それでもやっぱり探すのが面白くて、やめられないんですよね。
2020.8.6
地元京都では、連日35℃を越える猛暑となっております。
そんな中、「まぁ居らんやろな」と思いながらも、本日、近所の木津川堤防へモンキチョウの様子を見に行きました。
そしていくら暑い日でも、いつも一頭は目撃するのですが、今回はホンマに一頭も見られませんでした。
暑さで居ないというよりも、やはりこの時期は端境期なのかもしれません。
ところで上の写真は、2018年の気まぐれアルバムの使い回し画像です。 なぜ貼ったのかというと、炎天下の堤防にいるのはキアゲハ1♂とツマグロヒョウモン1♀だけか・・と思って帰りかけたところ、意外な蝶を見つけたからです。
花に止まっている姿を見た時、一瞬、いわゆる狐につままれたような状態になりました。
長年蝶をやっていますから、居てもおかしくないのは分かりますが、珍しい出会いには違いありません。
あわててリュックからカメラを取り出して撮影です。
調べてみると、過去にこの堤防で本種が発生したらしい記録(2002年)があったものの、当時はそれを知りませんでした。 幼少期から40年以上、この堤防で蝶を追いかけてきましたが、カバマダラとの出会いは初めてです。 新鮮個体なので、もしかすると付近で発生したのかもしれません。
地元で撮ったというのが分かるように、普通はバックに写り込むのを避ける人工物、茶畑の黒い覆いをあえて入れてみました。 撮影地点はちょうど日本遺産の茶畑の脇。 最初に貼った写真の看板の一番右下、「市」という文字あたりになります。
新型コロナの第二波を迎えている現在、しばらく沖縄へ飛べないかなと思っていたところ、南から蝶の方が飛んできてくれたのでしょうか。
そういえば先日の与那国島で本種を2♂撮影しており、採集はしませんでしたが、今回は一つの記録として採集することにしました。
本種の分布は九州南部あたりまででしょうから、迷蝶と言っても差し支えないでしょう。
決して私が与那国島から持ち帰って放蝶したわけではありません。(笑
2020.9.5
9月に入りました。
秋のモンキチェックにはまだ早いので、最近は近所の山間でクサギに集まる黒系アゲハを撮っています。
黒系アゲハは羽ばたきながら吸蜜するので撮りにくいですが、現在は連写機能を使用しており、以前ほどストレスを感じることもなくなりました。
吸蜜シーンは平凡な絵ばかりになったので、モンキアゲハの求愛シーンを一枚。 クサギの花には他にもクロアゲハやカラスアゲハ、ナガサキアゲハなど、新鮮個体からボロ個体まで、いろいろ飛んできて楽しませてくれます。
そしてさらに、なんとも気味の悪いオバケアゲハまでやってきました。 ハロウィンにはまだちょっと早いんだけど・・こわいー!
翅の中室部分の鱗粉がなく、透けている個体です。
前翅と後翅それぞれが後方の色を映し出しています。
誰かのイタズラ?
それとも悪魔の使い?
決して私がネタ作りのため、翅をこすって放蝶したわけではありません。(笑
見る角度によっては中室部分が白く見えます。
過去にモンキチョウで左右対称の鱗粉不全を数頭チェックしており、またスジグロカバマダラでは翅の大部分が透けている個体を撮影した事があります。
しかし、このように中室4か所だけ鱗粉がない異常個体は他種でも見たことがなく、人為的でないとすれば珍しいのではないでしょうか。
この個体、しばらく訪花していたので標本にするか迷いましたが、やめました。
採っていたら・・きっと呪われていたでしょう。
2020.10.16
蝶のシーズンも終盤に入っています。
そんな時期ですが、先日、ちょっとした成り行きで軽自動車を譲り受けることになりました。
ただし15万キロほど走行済。
まぁしかし維持費は以前の車より安く、これでしばらくはフライト遠征とマイカーでの活動を並行していけそうです。
というわけで、早速マイカーで走ってきました。
澄んだ水の底の黒丸6つはアメンボの影。 脚先で水面を押している部分が丸く映るようで、面白い現象です。
ここはルーミスが見られる有名な渓谷。 他の蝶屋さんも多い中、ウロウロしつつ12年振りに本種を撮影できました。 ここでは初めての対面です。
こちらは♀。 ♂♀判別のためネットを持参していましたが、カメラで深追いして失敗。 前脚が写った画像で判別しています。 ♀の方が後翅のブルーが広がっていますが、当地の個体を多数見ておらず、これで見分けられるのかは不明。
さらにヒサマツ♀が降りてくることもあるようなので、期待しながら探していると、やがて大きめのシジミが目の前に着地!
まぁ、よくあることです・・そう上手くはいきませんな。
それにしても、中学時代の修学旅行で開通したての瀬戸大橋を見学し、四国に車で渡れるなんてスゴイ!と思ったのは遠い過去。
今や便利になったものです。
今回、初めての四国での蝶の撮影でした。