2019.1.1
明けましておめでとうございます。
今年もマイペースで更新していきたいと思います。 よろしくお願いします。
さて、今年は元日が休日になり、ゆっくりお酒をいただいてからHPを更新しています。
貼り付ける画像は、年末に最後の展翅個体を外してから準備しておいたもので、2018年に撮影チェック&採集したモンキチョウの標本、34個体の集合写真です。
並べ方については、正月ネタということでお許しください。
てっぺんの橙色の個体を含め、上から4段が♀、下の4段が♂です。
一夜飾りはいけませんから、ちゃんと末広がりの28日に配置しております。
また、鏡開きの後、それぞれの個体の比較画像等をここで、もしくは新コンテンツを作って載せていく予定です。
それにしても一年前の正月には、こんなにモンキを採るなんて、まったく想像していませんでした。
私にとってのいわゆる ”青い鳥” は、この ”黄色い蝶” になるのかもしれません。
でも・・・ やっぱり、今年も南の島へ迷蝶を探しに出かけるんですけどね。(笑
2019.1.7
今回のネタは、蝶の生態写真の基準についてです。
少し長くなりますが、ヒマな方は読んでください。(笑
私は元々、蝶と出会った証拠を手元に残す方法の一つとして蝶の写真を撮り始めましたが、最近、ネット上に溢れて来た蝶の生態写真を見ていて、少し寂しく感じることがあります。 それは、いかに美しく見せるかという部分にこだわるならば、カメラの性能や加工技術の進歩が大きな役割を果たしますが、逆にこれらの進歩により、記録や証拠として写真の持つ意味がなくなってきたのではないかと思ってしまうからです。
もちろん写真を撮る限り、ある程度はカメラが加工しています。
それに加えて人がそれぞれどのように加工するかは自由だと思います。
ただ、加工を超えた偽造が可能ならば写真は信用できないものになります。
特にネット上では、蝶を熟知している人が見れば不自然だと分かるような写真であっても、蝶をよく知らない人が見れば、それが蝶の自然な姿だと信じることもあるはずです。
そこで、本HPにおいて掲載している生態写真の基準を、機材による加工だけでなく撮影方法なども含めて○×形式で示し、「種類別アルバム」の「はじめに」に貼り付けることにしました。
→ こちら
ただ、自分で言うのもなんですが、この基準には一貫性が揺らぐような部分もあり、 ”こだわり” と言った方が適切かもしれません。
また、考えが及んでいない部分もあると思われますので、随時、追加・修正していこうと考えています。
私の場合、写真の出来映えや美しさもある程度は意識しますが、蝶の生態をありのまま記録するという部分を重視して撮っています。 そして、”蝶の生態が写ったものとして自然か不自然か” を私なりに判断して載せています。
まぁ、”蝶の生態写真” には定義やルールがありませんから、人それぞれに基準やこだわりがあり、それを各々が自己満足・自己申告で掲載するしかありません。
突き詰めていけば、写真は肉眼で見る光景と多少は異なっているでしょうし、故意なセッティングも、大きく考えれば人間の自然に起こりうる欲求と捉えられます。
蝶に限らず、ネット上の画像は真実とは限りません。 お互い気を付けましょうね。
2019.3.15
近所の堤防も徐々に春めいてきました。
そして載せるのは、やはりこの時期に撮ってしまう定番ショット。(笑
本日、堤防で他に見られた蝶はモンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、キタテハ。
今後、キアゲハやジャコウアゲハ、ツマキチョウなどが出てくると春本番の雰囲気になってきます。
ただ、昨春にわずか2頭だけホソオチョウを目撃した堤防斜面は、この冬から改修工事が進められており、さらに厳しい状況となっています。
まぁ、したたかに命を繋いできた蝶ですから、しっかり周辺で発生してくるかもしれません。
2019.5.2
5月に入りました。
というか、平成から令和に変わりましたね。
私は何も変わらず、近所の堤防でモンキを追っております。
上の写真は、白色型♀が飛んでいたので撮影チェックしたものです。
これを拡大した際、前翅下部が黄色っぽい気がしたのでネットしました。
そして三角紙に包む時になり、初めてこれが黄色型♀だと気付きました。
いや・・黄色を帯びた白色型かな? いやいや、白味を帯びた黄色型やろ・・?
標本にして白黒(白黄?)つけることにしましょう。
2019.5.10
今年は撮るはずだったエゾヒメギフですが、2年連続で撮影行きをキャンセルしました。 私はどうも北海道の天候と相性が悪いようです。 しかし、せっかく頂いた休みなので行先を変更し、初めて九州のミカドアゲハを狙うことにしました。
九州では後翅裏面の黄斑型が見られますが、もっと黄色いものだと思っていました。 実際には赤斑型をベージュ色で割った感じです。 比較できるよう、紀伊半島の赤斑型も再びしっかりと撮り直しておきたいところです。
そして、もう一つのターゲット、長浜ラーメンはやっぱり美味かったです。 最後に食したのは20数年前の京都木屋町でしたが、あの屋台の匂いを思い出しました。
2019.6.1
6月に入りました。
今シーズンも車を手放し中のため、フライト遠征を強化して、合い間に近所の堤防でモンキを追いかけるというスタイルをとっています。
すでにモンキは春のピークが終わり、時期的には八重山の迷蝶が気になるものの、ちょっと北へ飛んできました。
ただ、今回もメインの2日目が雨・・・。
もう北海道の天候との相性の悪さはどうしようもありません。
しかし最終日の午前中の短時間、陽が射してくれることを祈り、久しぶりにアポイに登ってみました。
2006、2011年に続いて同じ場所での3回目の観察です。 今回は意外と陽が射してくれましたが、その割には目にする機会が少ない気がしました。 時期が遅かったためか、もしくは個体数が減っているのかもしれません。
今回の遠征ではとりあえずヒメチャ♀の初撮影がクリアできました。 一つずつではなかなか北海道から卒業できませんが(笑)。 いつか一週間ほどかけて、撮影巡りしたいな・・
2019.6.18
今シーズン二発目、通算50回目となる八重山遠征へ行ってきました。
出発前に本種がたくさん採れている情報を得ていたので、撮れるかなとは思っていました。 それにしても、遥かフィリピンからよく飛んで来たものです。
17年振りに姿を見ることができました!
発生しているのは分かっていたのですが、4月の遠征では姿を見られませんでした。
高速で飛んでゆく緑色の小紋は実にカッコイイです。
ただ、低い位置で撮影できなかったので見上げて撮った写真ばかりになりました。
17年前はフィルムカメラだったので、今回は少しはレベルアップした写真が撮れたはず・・
久々に撮ったウスコモン。 翅がカケていますが嬉しい撮影です。 花に来ている時は飛翔シーンも狙えるのですが、このような体勢で休みだすと、いつ飛び立つのかわかりません。
ところで、遠征直前に買い替えたレンズが思ったよりも暗さに弱く、モンキチェックや晴れた日の望遠用として使うことにしました。 費用はかさむけれど、改めてメインレンズを検討しなければ・・・
2019.6.29
先日、八重山から戻りましたが、再び飛んできました。
通うのは面倒ですが、仕事があるので仕方ないですね。
このために仕事を辞めるのはもったいないし・・クビになるのが待ち遠しい・・(笑
今回も迷蝶は見られたものの、顔ぶれは前回と同じようなものでした。
前回に続いて見られたカワカミシロを一枚。 ともに一日で目にするのが1〜2頭だったので、大量に飛来している感じではなさそうでした。
今回、本当はもう一日滞在する予定だったのですが、台風が関西方面に近づく予報のため早く切り上げました。 しかし、1泊2日では何か物足りませんな。 翌日にはまだ見ぬコウトウマダラが採れたようだし・・ブツブツ
2019.7.15
隔週で3回組んだ与那国遠征も、これが最終回。
天候は今回が一番良かったのですが、そのわりに蝶の数は少なくなったような印象でした。
今回の目玉はこれ。 昨年、初めてフィリピン亜種が撮れた時の嬉しさほどではないですが、テンションが上がりました。 しかし、昨年よりもいい写真が撮れたような、撮れていないような・・・
与那国3連発で活動したのはトータルで6日半。
迷蝶で撮れたのは既撮影種ばかりですが、まずまずの成果でした。
しかし、まずまずとは言っても目標は新規種の追加ですから、残念なことに八重山遠征は27連敗となりました。
長いトンネルを抜けるのはいつになることやら・・・
2019.8.12
秋に迷蝶が狙えるような状況にならなければ、これが今年最後のフライトになるかもしれません。
北海道へ飛んできました。
狙いは、ゴマ、ベニ、ミドリの北海道亜種で、とりあえず見ておきたい、撮っておきたいという程度のユルい動機によるものです。
変異がどうのこうの言うほど、こだわりのある種類ではありません。
まぁ、天気さえ良ければ何とかなるでしょう。
車を走らせていると、道路脇を飛ぶベニヒカゲに遭遇。 周辺では♂♀ともに、まぁまぁ姿を見ることができました。
この日は小雨が降ったり止んだりで不活発でしたが、このような開翅シーンを時々見かけました。 撮る場合と採る場合、また、撮る場合でも狙うシーンによって、”いい天気”の条件が異なります。
携帯用の竿しか持って行かなかったので苦戦しましたが、一頭だけなんとか発見。 開翅を見たところ、B型の♀で、地元で見るものよりも小さい印象です。
今回の北海道行きは珍しく天候に恵まれ、ターゲットをクリアできました。
迷蝶狙いと違って、確実にいる蝶を狙うのは、ほど良い緊張感と達成感がありますね。
帰りの空港でのサッポロクラシックが美味かった・・
2019.12.14
そろそろ総括の時期ですが、モンキのシーズンはまだ終わっていません。
近所の堤防では昨日、まだわりと新鮮なモンキが飛んでいました。
何頭かチェックした中で、黒紋がいびつでオレンジが現れていたものをネット。
まだ展翅板を片付けるのは早かったようです。