ヒサマツミドリシジミ

Chrysozephyrus hisamatsusanus



1. 兵庫県美方郡 2011/6/24 15:03 ♂ 斑

2. 兵庫県美方郡 2011/6/24 15:53 ♂ 斑

 山頂付近でテリトリーを張る♂。 陽が傾くにつれ低い位置にも止まるようになり、開翅を上から撮ることができた。 人気のある蝶で、成虫の採りやすい場所が限られるためか、現地には多くの採集者が訪れていた。 主に西南日本に局地的に分布する日本固有種。



3. 兵庫県美方郡 2011/6/24 14:19 ♂ 斑

 テリトリーを張る♂の勇ましいポーズ。 立派な尾状突起がこの蝶の格好良さを引き立たせている。



4. 徳島県海部郡 2020/10/27 10:34 ♀ 斑

 晩秋の渓谷で岩場へ舞い降りた生き残りの♀。 秋に産卵するようで、♂に比べるとずいぶん活動期間が長い。



5. 山口県萩市 2023/8/21 13:12 ♀ 脚 (拡)

 後翅を走る白帯が下部でV字になるのが本種の特徴。 他のミドリシジミ類はWになる。



6. 兵庫県美方郡 2011/6/21 14:19 ♂ 斑

7. 兵庫県美方郡 2011/6/24 11:53 ♂ 斑  光の当たる角度で見える色合いが変わる。

8. 兵庫県美方郡 2011/6/24 15:03 ♂ 斑


9. 兵庫県美方郡 2006/6/21 13:57 ♂ 斑 (観)

10. 徳島県海部郡 2020/10/27 10:34 ♀ 斑 (別)  吸水中の♀。


11. 山口県萩市 2023/8/21 13:14 ♀ 脚 (別)

 本種を初めて目にしたのは学生時代に通った比良山(滋賀県)。 当時はリフトとロープウェーを乗り継いで、好ポイントのスキー場近くまで一気に上がることができた。 そして長竿を持った採集者が並ぶ斜面の林縁で、私もヒサマツの飛来を待った。
その後、リフトとロープウェーが無くなり十数年ほど経った頃、麓から歩いてたどり着いたスキー場跡の斜面は、背の高い草が茂って登れなくなっていた。 人の手による自然破壊を嘆く一方、開発を利用して蝶を撮っていたのだと思うと、少し複雑な気持ちになる。


〜 補足データ 〜

● 同一個体 ・・・ 写真1・8 写真4・10 写真5・11
● ♂♀判別点 ・・・ 斑→斑紋、脚→前脚ふ節


〜 主な撮影記録 〜
兵庫県美方郡2005/6/2411:45葉上で開翅
兵庫県美方郡2006/6/2113:57葉上で閉翅
兵庫県美方郡2011/6/2114:19葉上で閉翅
兵庫県美方郡2011/6/2415:03葉上で開翅
兵庫県美方郡2017/7/714:24葉上で開翅
兵庫県美方郡2017/7/119:46葉上で閉翅
徳島県海部郡2020/10/2710:34地面で吸水
山口県萩市2023/8/2113:12葉上で閉翅
など

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