● はじめに ●


 この「蝶アルバム」は、写真の芸術性を追求するものではなく、また蝶を研究するものでもありません。 ここに掲載している数々の写真は、ただ趣味として、蝶を探した、追いかけた、撮った、集めた、そしてそれらを楽しんだという証しです。 当初は、蝶と出会った記録を手元に残すために撮っていましたが、年月を経て、写真を公開し多くの方に見て頂くことに意義を感じるようになりました。 何よりも、この「蝶アルバム」を通して、蝶を撮る面白さが見て頂いた方に伝われば嬉しく思います。 そして、これらの写真や記録が、これから蝶を楽しむ方へのささやかな一資料となれば望外の喜びです。
 天命を知る歳を迎えるにあたり、これからも蝶を追い続け、「蝶アルバム」を更新することをライフワークにしようと考えています。 蝶を撮る面白さは奥深く、まだまだ出口は見えそうもありません。

  2023年3月


  ■ ご覧いただく前に ■

● 掲載している写真・データ・コメントは随時、追加・差替え・訂正など更新しています。
● 掲載している写真は国内で撮影した蝶(成虫)のみです。
● 種類・♂♀の判別は、このページ下方の <参考文献> を主に参考にしています。
● 複数の亜種を撮影した種類のみ亜種表示し、亜種別に写真を並べています。

★ データやコメントには、知識・見識不足による間違い等、誤った情報が含まれている可能性があります。 また、コメントは図鑑の記述を参考にしているため、最新の知見が反映されていない場合があります。
お気付きの点があれば、ご一報頂けると幸いです。 (メールアドレスはプロフィールのページにあります)


  ■ データについて ■

● 写真データは、写真番号、撮影地、撮影日、撮影時刻、変異・型、性別、性判別点、(性判別方法) の順に、判明分、必要分を表示しています。
● 写真データに補足がある場合は、ページ下部の「補足データ」欄に表示しています。
● データ中の撮影地は都道府県名+市郡、ただし北海道・本州・九州・四国・沖縄本島を除く島嶼は都道府県名+島名を、撮影当時の地名で表示しています。
● データ中の性判別点は略語で表示し、「補足データ」欄を参照する形にしています。
● データ中の性判別方法は、画像からの確認が困難なもののみ、4種類の略語でカッコ表示しています。

  (観)→観察確認、(採)→採取確認、(拡)→画像拡大確認、(別)→同一個体の別画像確認
  表示なし→画像から確認できるもの

 [データ例]
 1. 京都府城陽市 2015/4/27 11:17 春型 ♀ 産 (観)   
 2. 京都府城陽市 2017/7/28 10:05 夏型 ♂ 腹  

(補足データ欄)
   ♂♀判別点・・・産→産卵、腹→腹端

● 各種ページ下部の「主な撮影記録」欄のデータは、性判別点・性判別方法の代わりに、撮影個体の状態や補足事項を表示しています。


  ■ 用語について ■

● 蝶の体の各部の名称は、「日本産蝶類標準図鑑(学研、2006)」に合わせています。
● 「斑紋」は、色彩も含んだ翅の模様を指しています。
● 「吸蜜、吸汁、吸水」は、口吻(こうふん)が対象物に届いていると思われるものに使用しています。 また、筒状の花弁に頭部を差し入れている場合も「吸蜜」を使用しています。
● コメントで使用する、一般的な意味ではない語句、分かりにくいと思われる語句を挙げておきます。

・地元・・・居住地である京都府城陽市を中心とした近隣市町村、広い意味でも関西圏までの範囲。
・ゼフィルス・・・ミドリシジミ類の呼称。シジミチョウ科のページ、”ウラゴマダラシジミ”から”ジョウザンミドリシジミ”までの25種類を指しています。
・ストロー・・・口吻。蝶の管状の口の事。


  ■ 生態写真の基準 ■

「蝶アルバム」では一部の標本写真を除き、以下の〇×で示した基準に従った生態写真を掲載しています。

●撮影個体の状態・状況など

 ◎ 死んでいる個体を撮影したもの・・・×
 ◎ 捕獲してから葉上などに乗せて撮影したもの・・・×

→ 直接、蝶に触れてから撮影したものは載せていません。 ただし、蝶が自ら私に止まった場合は〇です。

 ◎ 飼育後、羽化したもの・・・×
 ◎ 昆虫館内や飼育ゲージ内など、人為的に閉ざされた環境内で撮影したもの・・・×
 ◎ 保護区域内で自然に発生しているもの・・・〇

→ 自然な状態で発生し、活動しているものを載せています。 蝶が自ら建物内に侵入したものは〇ですが、現在のところ掲載していません。

 ◎ 放蝶された個体と分かっているもの・・・×
→ 斑紋・分布などから放蝶が疑われる場合でも、私の力量で判断できず掲載している可能性はあります。

●セッティング

 ◎ 蝶に直接触れず、習性を利用して撮影できる位置へ誘導したもの・・・〇
→ 蝶が止まっている木の枝を動かす等の行為は、自然状態で鳥獣によっても起こりうると想定。 トラップは現在のところ使用していません。

 ◎ 蝶を開翅(または閉翅)させるため人工的な光をあてて撮影したもの・・・×
→ 自然状態で起こらないものと想定。

 ◎ 蝶を開翅(または閉翅)させるため自然光を調整して撮影したもの(一時的に影を作る等)・・・〇
→ 影を作るのは、雲の動きなどによって影がかかる場合を想定。

●機材(カメラ・パソコン)利用方法など

 ◎ 補助光(フラッシュ等)を利用して撮影したもの・・・×
→ 自然光のみで撮っています。 陰影の方向などが不自然な写真になる恐れがあると判断。

 ◎ 撮影時、被写界深度を調節して撮影したもの・・・〇
 ◎ パソコン等に取り込んだ写真をトリミングしたもの・・・〇

→ 被写界深度の調整やトリミングは、写真の見え方(奥行き・上下左右)を変えるだけで自然状態を変化させないと判断。

 ◎ カメラ・パソコンの機能を利用して明るさ・色合いを調整する・・・(限定的に)〇
→ 写真全体を、肉眼で見る明るさや色合いに近づける目的に限り、調整しています。

 ◎ パソコン等に取り込んだ写真の一部分を加工する、または入れ替える・・・×
→ 自然状態が写ったものに変化をつけると判断。
(補足データ欄の写真は、分かりやすくするため反転や文字挿入しています)

 ◎ カメラの動画機能を使って撮影し、切り出したもの・・・〇
→ 動画はカメラの連写機能と同じで、連写し続けているものと判断。
(2021年8月から補足データ欄の動画切り出し表示はやめました)


  ■ 参考文献 ■

 原色日本蝶類図鑑 保育社 1954
 原色日本蝶類生態図鑑(V) 保育社 1984
 原色蝶類検索図鑑 北隆館 1990
 原色日本蝶類図鑑 保育社 1991
 日本産蝶類標準図鑑 学研 2006
 昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 南方新社 2009
 日本の迷蝶大図鑑 むし社 2014


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